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グレントファース(グレンタウチャーズ) Glentauchers 35yo 1975/2010 (47.3%, The Whisky Agency, “Still Lifes I “, 189bts, Ex-Bourbon Hogshead)

タケモトカツヒコ
タケモトカツヒコ
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タケモトカツヒコ (プロフィール


【スコア】BAR飲みのため非公開


【ファースト】:レモンピール バラ  透明感と粘性を感じるシロップの甘い香り  軽くオレンジ 植物感は草のよう

【ミドル】:ローズコーティング  レモンの酸味 ミント 厚みがあり舌上に漂うボディ  ウッディさも控え目 穀物感も奥に隠れてはいるがしっかりした印象 ピスタチオ

【フィニッシュ】:レモン グレープフルーツ 決して強すぎない上品な返り オレンジ  レンゲ  余韻は長い  渋みは穏やかで行き過ぎていない  乾いた辛味と言うべきか  個性的なフレーバー


TWAに新たに加わったシリーズ名は「Still Lifes」。これまであまり陽の目を見なかった蒸溜所に注目するという意味合いがあるのでしょうか。


Glentauchersは1965年にスチルを2個から6個まで拡大。

1969年にフロアモルティングを終了。

1985年に休止され、1992年に再操業しました。


つい最近日本のスコッチモルト販売から

Glentauchers 34yo 1975/2010 (43.7%, TWA for SMS, “Taster” selected by Cersten Ehrlich, 036/158bts, C#8883)

がリリースされましたが、本家Still Lifesと比較してみると、テイスターの方が度数が低いことに加えて、酸味が「青リンゴ」のような印象。Still Lifesはより「はっきりとしたレモン」と言えるまでに開いた印象でした。

しかしながら、テイスターの方には魅惑的なボディの「ソーダ感」があり、この1点だけを取っても(個人的には)度数の差が埋まってしまいます。

この2本。。。甲乙つけ難いです。

本Still Lifesにはボディが「ローズ」のコーティングというべきか口腔内を包み込むような層があります。

青リンゴにしてもレモンにしても、酸味つながりで微炭酸のほうが向いているのかなと。このあたりはその時の気分も、飲み進める順番にもよると思います。

熟成年数がStill Lifesの方が35年でもあり、度数も違えばフレーバーにもはっきり違いがありますので、カスクシェアではないでしょう。


ボウモア1993でもそうでしたが、一連のリリースであれば、先に飲んだボトルのほうが感動が大きく、良い印象が残りやすいのかもしれません。

スコアはBAR飲みのため公開できませんが、ここは個人的に最初に飲んだテイスターの方に1点多くつけたいと思います。