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グレネスク Glenesk 12yo (40%, OB, Wm Sanderson, 1980’s)


タケモトカツヒコ
タケモトカツヒコ
[opentasting]

タケモトカツヒコ (プロフィール


【短評】儚さと渋味といったハウススタイルはあるものの、5年に比べて輪郭がハッキリしている マスカット 葡萄の皮 しっとりした麦感 いぶし銀の1本


【スコア】BAR飲みのため非公開


【ファースト】:5年に比べてしっかりとした琥珀 やはりくすんだリンゴ 渋みは湿った木材 栗の皮 瓜系のヒント 植物は秋の枯れた葉

【ミドル】:ボディは5年に比べて輪郭ハッキリ、厚みも増している 抹茶 染み込む 水分が多いボディ 蜂蜜

【フィニッシュ】:鼻抜け・返り共に5年よりもパワフル マスカット 抹茶や葡萄の皮の渋み 甘みの少ない蜂蜜 余韻でしっかりとした麦感


このボトルはネット時代において不遇の境地に追いやられていると言えるでしょう。

明らかに保存状態が悪かったのではないかという評価が散見されます。

5年と12年。好みははそれぞれだとは思いますが、正攻法で評価するならば、12年はボディやフィニッシュで格段にレベルアップしています。

蒸溜所の名前もスタイルも時代の変遷によって変化し(グレーン工場になったり、麦芽製造工場になったり)続け、感情移入しにくい要素があるのかも知れませんが、その「はかなさ」とグレネスクのフレーバーがリンクしてくると、なんともいえず哀愁が漂うという点において、スコッチシングルモルトウイスキー界「ナンバーワン」の存在だと思います。

単純にブラインドで試してみたとしても、おそらくマッカランかファークラスのバーボン樽か回数を重ねたリフィルかな? もしやフィノ? といった印象を持つのではないかなと。。。

抹茶が飲める方にはむしろ歓迎されそうですし、その点日本人向けの侘寂があるのかなと思います。酒質そのものはとても上質です。でもマニアックな部分はあると思います。。。