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マッカラン Macallan 1957 (80°proof, OB, Campbell, Hope & King, Rinaldi Italy)

タケモトカツヒコ
タケモトカツヒコ

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タケモトカツヒコ (プロフィール


【スコア】BAR飲みのため非公開


【ファースト】:濃い琥珀  杏   軽く火薬  イチジク(+)  レーズン   レザーの深みはあまりない  アルコール感しっかりしている  軽く油分  ディスクは厚みがしっかりしている

【ミドル】:焦げた麦  ボディの厚みがある感じではない むしろ重さが目立つ  舌上に漂い染み込む  軽く杏の皮の渋み  甘みが少ない  下顎ロック  湿った木材

【フィニッシュ】:鼻抜け素晴らしい  焦げた麦  スパイシーさが黒胡椒、唐辛子  余韻で、シェリーの層の上に緑の要素  植物は葉っぱ、草 塩気は少ない


マッカラン1957。80プルーフ。

60年代蒸溜と比較すると、甘さが控えめであることが率直に印象深いです。無骨で、華やかさは控えめであるものの、気品があるという、不思議な感覚。。。

1950年前後に大麦はアーチャー種から、ゼファー種に切り替わり、1960年代後半からゴールデンプロミスを採用したという歴史であるわけですが、同じゼファー種であっても、個人的には直近飲むことができた1957年蒸溜と、1960年蒸溜、本1962年蒸溜を比較してみると、麦感・ボディにおいても差があるように思います。

共に芯がしっかりしていることは同一ですが、57では重さが、62年では厚さが際立っているのです。

どうもこの間、徐々に厚みが増していき、1960年を境に奥からオレンジの支えが強く感じ取れるようになるようです。

当時の嗜好に基づくヴァッティングの方向性の違いなのかもしれませんが、1960年のボトルでは、ボディは重さと厚みが共存し、味や香りの輪郭が捉えやすくなってはいるものの、まだ華やかというよりは骨太な印象で、荒々しい印象でバランスされているように思いました。


【参考】

マッカラン Macallan-Glenlivet 10yo (70 Proof, G&M Licensed White and Red Label, Matured in Sherry Wood, 1960′s)

マッカラン Macallan 1962 (80°proof, OB, Campbell, Hope & King, Rinaldi Italy)

マッカランMacallan 17yo 1966 (43%, OB, Giovinetti Import, plastic screw cap with nozzle, 75cl) “Single Highland Malt Scotch Whisky”

マッカラン Macallan 18yo 1968/1986 (43%, OB, Giovinetti Import)

 

【マッカランOB:簡易テイスティングノート】

1963
f 濃い琥珀 レザー 杏 火薬 硫黄 バームクーヘン 蜂蜜 バニラ 炭 外に出て来る
レーズン 墨汁

1964
f 若干奥にこもる 炭 っぽさは1963と比較して弱い 巨峰 弱めにナッツ 酸味はアセロラ寄り 琵琶 アップルパイ ダームラム ブランデー バニラ オレンジ

1968
f 奥にこもる 動物的脂肪酸 生ハム 豚の燻製 ヨード 岩塩 多少のゴルゴンゾーラ 時間が立つと上品になってきた 麦感豊富

1971
f 桃のかんずめ 黄色 プルーン 一番色が濃い ホットケーキミックス プリンのキャラメル 焦がし砂糖 べっこう飴 オレンジなし ミカンというよりはブドウ

1974
f 花っぽい 軽いキンモクセイ ツツジのように蜜っぽい アカシア とっても華やかな(一番華やか) 蜂蜜 奥に墨汁 アルコール 緑色のメロン ジューシーなメロン 干し柿
m ボディの線は細いが エッジが立っている

1977
f チーズ スナック菓子 グラタン チーズ 枝豆 時間が経ったら、パン マドレーヌ スポンジ オイリー エッグ 生玉子 金平糖 スミレ ほうじ茶

1980
f チーズっぽすぎないチーズケーキ クリームブリュレ オレンジの皮