注目キーワード
  1. Bowmore
  2. 1966
  3. Samaroli
  4. Sestante
  5. Intertrade

【Blind Tasting】【23-01-C】RAGNAUD-SABOURIN 45yo “FLORILEGE” (46%, Grande Champagne, Cognac, 70cl)

第一回ブラインドテイスティング・イベントにご参加いただいた皆様、スコアならびにコメントをご返信頂きましてありがとうございました。

サンプル・ボトル【23-01-C】につきまして、スコアリングとコメントを本記事にまとめて公開させていただこうと思います。

当初スコアのみを公開しようと予定していたのですが、多くの方からコメントと予想を書いていただけたので、お寄せいただいた方からスコア順に掲載させていただこうと思います。

テイスティングコメントは引き続き募集いたしております。お寄せいただき次第、当ページにまとめを作成致します。

(誤解を招かないために:主催者が当初はスコアのみで大丈夫ですと申し上げておりましたので、現段階でコメントが掲載されていなくても全く問題ございません。)


【本ボトルを選んだ理由・評価を拝見しての感想】

今回のサンプルボトル中、一番異色であったのがCだったと思います。ウイスキーをブラインドすることを前提にご参加いただいた方ばかりだと思いますので、もしこの内容がウイスキーだとしたら。。。という観点での採点で有った部分も大きいと思います。

ここ数年のシングルモルト高騰を受けて、相対コスト的にコニャックを上回ってしまっていると言われます。また、ベンリアックをはじめフルーティさに富んだウイスキーが好評で、一体コニャックとどこが違うのか、双方の良いところはどこなのかについて感想を頂きたかったというのが選ばせていただいた理由です。

特に本ボトルは価格で2万円以下。45年熟成で、葡萄栽培から蒸溜・瓶詰めまでを一貫して行っている、プロプリエテールによるもので、近年大変人気を集めている銘柄の1つだと思います。

従来のボトルでは(本ボトルにも言えるとは思います)、香りは素晴らしくても、ボディとフィニッシュのパワフルさがあれば。。。というところでした。ところが、本ボトルには古典的なコニャック原材料、皮が薄く栽培が困難なため稀少とされる品種、グロ・プラン種(フォル・ブランシュ種)が40%利用されており、通常酸味を強くすると言われるこのブドウ由来の成分が、長期熟成を得て高分子化したのか、従来になかった力強さを得ていると思われます。

飲み始めに加水を選ぶ感覚で、コニャックを対象に含めると、楽しみが広がるかなと思いました。


【ブラインド・テイスティング・スコア】


goblin 氏

【香り】甘い紹興酒、ザラメ、ジンジャーで自分が非常に好きな匂い。

【味】こりゃヤバイ!!最初は葡萄を感じ、その後に黄色のフルーツ(マンゴー、パパイヤ)それに続き白桃、最後にみたらし団子のたれと赤いフルーツ

【コメント】最高です!!自分の好きな味。素晴らしいウィスキーを飲ませていただき、ありがとうございます。おそらくですが、1968/2010 Cask#2709ベンリアックだと思います。


adamo 氏

【コメント】非常にきれいな南国系のフルーティー。少し紅茶。余韻までうっとり。樹液感、えぐみ、渋み、過熟感といったものがなく非常に美しい。欲しい!

【蒸溜所予想】第1印象は、フルーツ感から1970年代のロングモーン、トマーチン?発想が貧困です(笑)もしかしてなんか凄いもの? リフィルシェリー50%くらい もしかしてTWAのトマーチン?と思ったけど国内これからのもの出さないですよね(笑)


Campari 氏

【香り】パッションフルーツの皮 渋さを感じさせる印象 長熟の期待感
コニャックに似た様

【味】甘みから紅茶のようなニュアンス 香りの印象より優しく味わい広が
る。焦げ感あり。

【余韻】味わいからの鼻抜けの連結は好き 渋みが少し強め コニャックにあ
る余韻(ブドウか樽の焦げ感)余韻も長い


シングルモルト見習い 氏

【評価基準】基準としては、最低限お酒として自分が飲んでもいいと思える物を60点、グレンリベット12年(OB)を70点で、自分が好きで、また飲んでみたいと思う物を80点、人に自信をもって勧められるものを90点としました。

【コメント】Cに関しては、モルトウィスキーではなく、アップルブランデーだと思いました。


くりりん氏

【予想度数】46%

【予想ビンテージ】1970~1975

【予想熟成年数】35年

【予想貯蔵樽】コニャック

【香り】プラム、イチゴの白い部分、マンゴスチン、白葡萄等の透明感のある甘いフルーツ感がトップノートから感じられる。
果実感を強調した清涼飲料水のような香りで、アルコール感はほぼ無い。
言うなれば上等なコニャックを感じさせる香り立ちでもある。
実に興味をそそられる。

【味】香りで感じた印象のまま、フルーツ感を強調したミックス系の清涼飲料水のような口当り、マンゴスチン、白葡萄、コニャック・・・しっかりとした甘さがある。
フルーツは皮付きで、徐々樽成分のようなビターさが出てくる。
余韻は皮付きフルーツや紅茶のビターさに、ピーチやトロピカルフルーツ、ドライで長く続き、ほのかに蜂蜜も感じられる。

【コメント】全体的に非常に甘い・・・これは本当にモルトなのだろうか。
第一印象は上等なコニャックの印象。
しかしコニャックにしては熟成感のわりにあっさりしているし、甘さとしてはアイスワインのような・・・
加えて、コニャックにはあまり感じられないフルーツの皮や樽成分によるビターさ、序盤と異なる余韻があるのがヒントであるようにも感じられる。
いずれにせよモルトであれば大変面白い、どういう熟成経歴があるのか、そもそも蒸留所はどこなのかが実に興味をそそられる。

【蒸溜所予想】コニャックないしアイスワイン樽熟成の何か。ベンリアック?コニャックであればポールジローか・・・?


七夕DIVER 氏

【コメント】モルト、ですか?コニャックの様。ブドウが支配的です。桃、パパイヤなど南国系も顔を見せる。とにかくフルーティ。悩む。ワインフィニッシュのベンリャックかロングモーンにこんな印象のがあったような。。。


kovayahn 氏

【aroma】 葡萄、ゼリー、フローラル、柿、微かに硫黄、経時で樹液っぽさ

【flavor】 中甘口の白ワインから徐々に八朔、マンゴー、桃、トロピカルフルーツが出現

【finish】 フルーツミックスにニッキ、経時でトロピカルさが増えてくる


palace 氏

【香り~ファースト】ブランデーのような強い樽香 オレンジ 意外と強いアルコール感

【味】クリーミーさもある ビターチョコ その後、はちみつ。かなりの長熟か


よっち 氏

【香り】紅茶・ザラメ・お香・ベリー・ニス・ドライフルーツ

→テイスト

【ファースト】含んだ瞬間の舌への刺激が強いが、水分を多く含んだ樽や原生林を感じスパイシー

【10分後】酸がちょうど良く、白桃・りんご、時々出てくるお香が気持ち良い。

【30分後】変化は薄い同じ味わいと香りが伸び心地良い。

【1時間後】最後まで甘さが良く余韻の長さもアルコール感も良い。
ただしバランスを1つ崩すとニスがセメダインに変わる要素を持ってそう。


T.M. 氏

【香り】
ブランデーとしか思えない。上質なコニャック、強く華やかな発香、しっかりとしたブドウ感、少しワクシー、熟した桃などで作ったミックスジュース、しっかりフローラル、濃い蜂蜜、紅茶、探さなくても拾えるアロマがたくさんある、かなりの陶酔感

【味わい】
しっかりとしたブドウ感と上品な甘味、加水と思われる優しい味わいだが力強さもある、
ブドウと紅茶が前面、ピーティやモルティはなく、やはりブランデー、
フルーティさは強いがどんどん広がるような感じではない、
フィニッシュもブドウと紅茶が長く残り、陶酔感のある余韻

【総評】
非常に陶酔感があって美味なブランデー。似ているのかわからないが、数年前に飲んだポールジロー・キュベスペシャルを思い出した。

【予想】
上質なコニャック。熟成は長そう。

【コメント】第一印象からブランデーとしか思えませんでした。こういうものをしっかりテイスティングしたことがほとんどないので何とも言えませんが、強く華やかな発香で、しっかりとしたブドウ感に加えて桃などの果汁、しっかりフローラルであり紅茶のようなニュアンスもあり、かなり陶酔感がありました。甘味も上品で飲みごたえもあり、とにかく美味でした。


ryutani@shameimaru 氏

【香り】素晴らしいブドウ感、コニャックのよう、フルーティー。

【味】とても柔らかい、まろやか、ぶどうっぽいが静か、飲みやすい、口の奥で少し酸味を感じる。

【フィニッシュ】酸味とブドウの感じ

【蒸溜所】1、グレンファークラス 2、ロイヤルロッホナガ グレングラント

【蒸溜年】不明

【熟成年】難しいが、多分長熟 30年以上

【アルコール度数】55%近辺

【樽】リフィルシェリー、またはコニャックorワインフィニッシュ


kssi 氏

【コメント】Cは、このロングモーン系のテイスト(ブドウの皮・ライチ)で、ロングモーンより若干劣るか?
https://www.whiskylink.jp/?p=1435


led 氏

【評価方針】主な重視ポイントは、アルコール感のなさ、好みのフレーバの有無と明確さ、複雑性(含んでからフィニュッまでの変化)、再飲欲望値です。

テイスティングは1回目は注いで3分くらい、2回目は20分~30分で行っています。

まだまだ模索段階でこれ!っと落とし込んだ物がまだありません。
標準値は50のイメージです。私の場合アルコール感があったらもうその時点で50点減点のような感覚があるのと、昨今の海外のノートで80~95辺りが団子状態になっているのがどうしても許せなくて・・・。

同じものを後から飲んだ時に気楽に±5点くらいはいじれる評価点数にしたい所。

【香】穀物庫、ミント、椰子油

→1回目:注いで3分くらい

【ファースト】ドライアップル、木の皮

【ミドル】アプリコット、にがり、ゴーヤ

【フィニッシュ】ミント、アプリコット、にがり

→2回目:注いで20分~30分

【ファースト】穀物庫、アプリコット

【ミドル】アプリコット

【フィニッシュ】アプリコット、ゴーヤ (相当ステイさせたんですが、ゴーヤ感取れず。残念。)

【重視ポイント】
アルコール感なし、ゴーヤ、フレッシュフルーツ

【予測】60年代グレングラントかベンリアック。飲んでないんですが、68ベンリアックとかこんな系統なんでしょうか。TWEの75よりは古い香りがする気がしました。


Oji 氏