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ベンリアック Benriach 33yo 1976/2010 (53.2%, OB, Hogshead, C#8795, 221 Bts. limited release, bottling JULY/10)

タケモトカツヒコ
タケモトカツヒコ
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タケモトカツヒコ (プロフィール


【短評】黄色い南国果実感と共にヘヴィリーピーテッドと言っていいぐらいの煙感が炸裂 強烈なベンリアック


【スコア】BAR飲みのため非公開


【ファースト】:綺麗な琥珀  麦感(+)>桃  レーズン(+)  黄色い桃(+) 時間と共に麦感が湧きでてくる

【ミドル】:ボディしっかり  見事なピート感(++)  燻製   煙(+)  燻製よりも煙くさい

【フィニッシュ】:アルコール感しっかり  鼻抜け、返り共にパワフル(++)  粘性がある甘みと 透明感のあるブドウが共存 喉奥にベンリアック塊が数分間継続 素晴らしい


新規投稿者の方も増え、うれしいところで久々に新規ボトリングについて書いてしまおうと思います。

師走の折さりげなく発売された1976ベンリアック。

日本入荷はなんと10数本。。。

神戸向け68が日本に感動を運んできたのと時期を同じくして、わずかな割り当てが行われた本カスクナンバーは8795。

昨年世界市場で一気に名を馳せた1976は2種類ありましたが、メゾン向けが3551、ウイスキーフェア向けが3558でした。

そうです。同じ1976蒸溜でありながら、カスクナンバーの離れた本ボトルには見事にキャラクターが異なる部分が存在します。

それはまさしく「ピート」感。

ヘヴィリーピーテッドと言っていいぐらいの煙感が厚みのあるボディを包み込んでいて、70年代のポートエレンか60年代後半のカリラかといった印象。ブローラともロングロウとも違う、もっと明確でアイラ寄りのピートです。乳酸は皆無。非常にクリアな煙の輪郭と、褐色の燻製された麦が共存しているようです。

ファーストインプレッションの桃は、68に比較して明らかに黄色を帯びているような桃缶のような印象ですが、当初奥に引っ込んでいるように思いました。でもアルコール度数は53.2%。時間と共に洪水のように鼻腔を果実感で覆い尽くします。

続いて口腔内では明らかに煙い燻製されたようなボディの麦感が炸裂。

ベンリアックの新しい一面を発見できました。