スプリングバンク1965 1996年ボトリング 42.7% カスクNo.2629/ザ・ボトラーズ
個人的には、昨年末から今年にかけて話題になったリフィルシェリーホッグスヘッドの1993ヴィンテージの方が好きです。
一言でいうと、こちらの1965ヴィンテージは、軽い潮気と樽香を持ち、穏やかでまったりとした熟成感がポイントで、1993ヴィンテージは、パンチがありながらもバランスのとれた、フルーティーさとしっかりとした飲みごたえがポイントで、後者の方が小生には肌が合ったようです。
好みはあると思いますが、少なくても1993ヴィンテージほどのインパクトはありません。
あと、1965ヴィンテージにも、スプリングバンクらしいピリっとした潮気を伴なう、キラキラした華やかな香りがあるのですが、現行のオフィシャルボトルなんかと比べると穏やかで、素直で、ちょっと物足りなさを感じる人もいらっしゃるかと思います。
ここは判断が分かれるところだと思いますが、個人的には、まったりとする長期熟成のシングルモルトとしては熟成感があり評価されるべきですが、スプリングバンクらしさと言う点では、もう少し華やかな個性が出ていればと悔やまれます。
ただ、今となっては、スプリングバンクでこのヴィンテージの古さと、熟成の長さは、なかなか貴重で、非常に落ち着きのある長期熟成のスプリングバンクだと思います。