タケモトカツヒコ (プロフィール)
【短評】穏やかな煙感 かすかに乳酸
【スコア】BAR飲みのため非公開
【ファースト】:穏やかな煙感 かすかに乳酸 ヨード 生ハム やや焦げ~干した麦感 塩
【ミドル】:ボディは穏やかに染み込む ヨード 若干イガイガしたニュアンスの燻製 黄色~茶色いバニラのイメージ
【フィニッシュ】:鼻抜け、返り共におだやか 燻製感 粗い土感 乳酸~土煙 クッキー
(元々の)バロック・レイド社は1863年にカリラ蒸溜所のオーナーとなり、1900年前後にグラスゴー発のウイスキー企業として世界的にその発展に寄与、第一次世界大戦中に資金難から破産してしまいました。
本ボトルは最上級グレードを意味する記載や裏ラベルからも「カリラ」そのままである可能性が高そうですが、ブレンデッド銘柄に「オールド・ラリティ」があります。
A LIGHT, SOFT, MELLOW
とのイントロダクションがあるように、従来のカリラの特徴はアイラモルトにして「儚い」キャラクターだったと言えるでしょう。
長くウイスキーを愛好されている層には、近年のカリラの鋭さがピンとこない方も多くいらっしゃると思われます。
当時のフロアモルティング由来の乳酸感と40%程度までの加水に鍵がありそうです。