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グレンアギー Glenugie 1968 (43%, G&M Licensed bottling, 75CL)


タケモトカツヒコ
タケモトカツヒコ
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タケモトカツヒコ (プロフィール


【短評】しっかりとしたシェリー樽由来のトップノートから、やはり原料をはっきり認識させる「焦げた麦感」


【スコア】BAR飲みのため非公開


【ファースト】:琥珀~ゴールド ブドウ(+) レーズン(+) 杏(+) 食パン 蜂蜜 ヨモギ 植物感(葉~木の枝) 木材 海水 磯の香り ハーブ 時間と共に豆乳、豆腐のヒント

【ミドル】:ボディ広がる 度数の割に輪郭は立っている ベッコウアメ~透明感のある甘み(+) 焦げた麦感しっかり オレンジ ビワ プラム 洋梨

【フィニッシュ】:返り優先 鼻抜けもする 洋梨(+) 麦感しっかり(+) 角のないスパイシーさ 時間と共にややシナモン~ナッツへ


グレンアギー1968。こちらのお店では歴代売上No.1とのこと。

もちろんそれだけの在庫ができたということもあると思いますが、お客さんにこのボトルが受け入れられた理由はどこにあるのか考えながら飲んでみました。

60年代のしっかりとしたシェリー樽由来のトップノートから、やはり原料をはっきり認識させる「焦げた麦感」

ボディに広がりがあったうえで甘みが出ていて、フィニッシュは度数の割にはしっかり勢いがあり、洋梨的酸味とあまり角がたたないマイルドなスパイシーさ。

日本人のモルトウイスキーを飲もうというモチベーションは具体的に何を求めるか? それに直接的に応えてくれる内容なのでしょう。

加水もオールラウンダーとして考えると杯数を重ねるのにプラスにはたらくと思いますし、行き過ぎた味覚がないようにバランスを取ってくれています。

モルトウイスキーに対して飲み手は、1杯で満足できるクオリティを求めることもあれば、何杯か重ねていくことを前提に「構築する」美学を求めることもあるのでしょう。

本ボトルは後者としてとても有意義な役割を果たしてくれそうです。