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グレンモーレンジ Glenmorangie 1993/2005 ‘Chinkapin oak cask’ (57.3%, OB, C#1953, 298 Bts.)


タケモトカツヒコ
タケモトカツヒコ
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タケモトカツヒコ (プロフィール


【短評】シェリー樽ではないはずなのに、「ブドウ」のフレーバーがしっかり感じ取れます


【スコア】BAR飲みのため非公開


【ファースト】:濃く赤みを帯びた琥珀 高貴 ブドウ(++) 紅茶 ミント(+) 植物(葉) 甘く水分の多いスポンジケーキ(+) アルコール感しっかり ベッコウアメ 上面発香(++) 甘草

【ミドル】:ボディはしっかりしている 焙煎されたコーヒー 輪郭はっきり トーストしたフランスパン メイプルシロップ(+) ココア お茶~コーヒーの酸味、渋み 赤ワイン

【フィニッシュ】:鼻抜け抜群(+++)、返りともしっかり(++) 麦感  舌上ピリピリ 青唐辛子(鋭い辛さ) ドライに切れ上がる ブドウ(杏ではない) 時間と共にチョコレート バニラ ミルクティー


チンカピンはホワイトオークの一種で北米東海岸に良く見られる種とのこと。とても1993-2005の12年熟成とは思えない完成度です。複雑かつ芳醇。

他のモーレンジにも見られますが、シェリー樽ではないはずなのに、「ブドウ」のフレーバーがしっかり感じ取れます。これは一体どういうことなのか。。。

リチャーが程よいのか焦げた麦感を演出しているようです。しかも前面に出すぎていません。

ウッディーというよりも適度に麦がちゃんと勝っています。それは新鮮な木材感というべきか、全体的に透明感と清楚で整ったイメージの輪郭をサポートしているようです。

グレンモーレンジは従来のインタビューでも語られている通り、樽成分と最良にマリッジする、高品質なニュースピリットを生み出し続けているということの証明なのでしょう。

これは出会ったことのあるグレンモーレンジの中でも最高レベルの1本です。