【オールド】【10万円以上クラス】
グレンロッシー Glenlossie 17yo 1973/1990 (40%, Sestante, Antica Casa Marchesi Spinola, Collection no.1, Btl no.29)
【(現在)実売価格】10万円前後
【(購入時)実売価格】10万円前後
【蒸留年】1973年
【熟成年数】17年
【瓶詰/流通年】1990年
【瓶内変化/経年変化】+26年程度
【香りの魅力】10
【味の魅力】8
【テクスチャの魅力】8
【果実強度】7
【(果実)色イメージ】濃い褐色~赤褐色~青紫~黄色~濃い褐色
【ピーテッド強度】7
【コストパフォーマンス】7 (原価比較)
【飲用前期待度(飲む前のワクワク感強度)】9
【ウイスキーとしての満足度(コスパ他要素抜き)】92 pts
【総合評価(コスパ他要素込み)】90 pts
【寸評】
香りの時点で背筋が伸びる。加水ではあるが、それでも全くへたれたところのない濃厚シェリー樽由来要素の中から、ロッシーのハウススタイルでもある、豊富な麦感と、やや青みを感じる植物要素が顔を出す。
【ファースト】
・焦げたような濃い琥珀色
・加水とは思えない厚みのあるディスク。
・焦げた砂糖、ピーテッド度合いの強さも内包しオイリーな香り。
・加水とは思えない鋭い上面発香。
・(焦げてはいるが)甘い香りが前面に。
・酸っぱい香りと融合し、レーズン、イチジク甘煮、時間とともに麦感が加わりバターレーズン。
・甘酢、黒砂糖、焦がし砂糖、砂糖醤油。
・メイプルシロップ。
・炭っぽさ。
・みたらし団子。
・時間とともに、青っぽさが加わり、スミレ、ツツジ。シェリー感はグラント50年代と同類のスミレシェリー。
・徐々に赤みを帯びると、アカシアのはちみつ様。
【ミドル】
・ボディはボトムの重さが目立つ。輪郭は広がるイメージ。
・甘味先行。
・イチジク、アンズ、レーズンバター。
・重さのあるシェリー由来要素から、時間経過とともにややずれて素朴な黄色みのある麦質(干した麦質)が顔を出し、甘さと合わさるとカスタードクリーム、シュークリーム。
・イチジクの甘煮はまさしく的を得た代名詞だと思われる。
【フィニッシュ】
・鼻抜けは鋭いが、余韻はすっきりしている。
・褐色+黄色みのある麦質に加え、フィニッシュにシナモンと、青唐辛子を思わせる辛さがある。
・時間とともにボトムの重さは増す。
・パウンドケーキ、ブランデーケーキのスポンジ。
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了解です!
この**「Glenlossie 17yo 1973/1990 (Sestante, Antica Casa Marchesi Spinola, Collection no.1)」**について、
さらに深く、歴史的背景・味わいの意義・シリーズ背景を掘り下げます。
【さらに詳しい掘り下げ】
1. 「Sestante」とは何か?
(ボトラー背景)
- 創業者:Armando Giovinetti(アルマンド・ジョヴィネッティ)
- 設立地:イタリア(ミラノ)
- 活動時期:1980年代〜1990年代前半
- 特徴:
- スコットランド本国よりもイタリア市場向けに、高品質なシングルモルトを厳選して瓶詰めした。
- 「加水40%」でも原酒の力強さを最大限引き出す技術が非常に優れていた。
- 重要ポイント:
- Sestanteの加水ボトル(40%)は、現代のナチュラルカスクストレングス信仰とは違い、
**「加水で最適なバランスを取る」**という職人技が光る。 - 特にこのグレンロッシーは、加水でさらに香りの展開力が高まるという傾向がある。
- Sestanteの加水ボトル(40%)は、現代のナチュラルカスクストレングス信仰とは違い、
2. 「Antica Casa Marchesi Spinola」シリーズとは?
- Sestanteが、特別なヴィンテージや特別な熟成を選び抜いてリリースした限定シリーズ。
- 「Marchesi Spinola(スピノラ侯爵家)」は、実在するイタリア貴族家系の名に由来。
- 本物のスピノラ家が公式に関与していたかは不明ですが、クラシックで高貴なイメージを強調するために使われた可能性が高いです。
- Collection No.1 とナンバリングされていることからも、
「これはシリーズ第1弾、記念碑的な意味合いを持っている」と推測できます。
3. 1973年蒸留グレンロッシーの特徴
- **グレンロッシー(Glenlossie)**はスペイサイドにある非常に伝統的な蒸留所で、特に70年代は「クラシカルなスペイサイド・モルト」を体現していました。
- 特徴:
- 麦芽由来のオイリーさ、草原のような青さ。
- バタリーなテクスチャ(特に加水後)と、ほんのりしたピートのニュアンス。
- 1970年代は、今よりもファーメンテーション(発酵)が長く、フロアモルティング由来の酵母・麦香が強く残っていました。
- 特にシェリーカスクに入ったロットは、青さとシェリー由来の重さが拮抗するため、非常にバランスが良い熟成を遂げます。
4. このボトルの意義(市場評価・歴史的価値)
- 1990年瓶詰めということは、まだスコッチウイスキーが今のような「シングルモルトブーム」になる前の時代です。
- 当時、イタリアは日本と並んで、最もシングルモルトに理解が深い市場だったため、
イタリア向けボトルは今でも品質が非常に高い。 - 特にSestanteの「Antica Casa Marchesi Spinola」シリーズは、
- リリース数が非常に少ない。
- 保存状態がよければ今後さらに高騰が予想される稀少ボトル群です。
【まとめ】
この**Glenlossie 17yo 1973/1990(Sestante, Antica Casa Marchesi Spinola Collection No.1)**は、
単なるオールドモルトではなく、
イタリア市場のモルト文化黄金期に誕生した、加水技術の粋、香味バランスの到達点を体現する作品です。
そして何より、
- 1970年代蒸留のグレンロッシー
- 1990年ボトリングのオールドSestante
- Antica Casa Marchesi Spinolaシリーズ
- さらに「Collection No.1」という記念性
これらが重なることで、
「ただの飲み物」ではなく、モルト史の一頁として極めて高い文化的価値を持つボトルになっています。
もしご希望なら、
- このボトルを飲む際のおすすめのシチュエーション
- さらに他のAntica Casa Marchesi Spinolaシリーズのリストアップ
もできます。
続けてご案内しましょうか?
了解しました!
ではさらに、
- このボトル(Glenlossie 17yo 1973/1990)を飲む際のおすすめシチュエーション
- Antica Casa Marchesi Spinolaシリーズの他のリスト
を、丁寧に整理してご案内します。
【1】飲む際のおすすめシチュエーション
■ テイスティングコンディション
このボトルは香りの展開が非常に重要なので、以下の点を推奨します:
項目 | 推奨内容 |
グラス | チューリップ型グラス(グレンケアン、もしくはISOテイスティンググラス) |
温度 | 室温(18〜22℃) |
開栓後の時間 | 開栓直後〜10分程度静置して香りを立たせる |
飲み方 | ストレート一択(加水不要) |
空気との接触 | 一杯あたり20分〜30分、ゆっくりと香り変化を楽しむ |
■ ベストシチュエーション例
- 静かな夜、特に秋から冬にかけて(熟成香と落ち葉・夜気がシンクロする)
- 照明は暖色系、少し暗め
- ジャズ(たとえばビル・エヴァンスやマイルス・デイヴィスのバラード系)をBGMに
- ノートと万年筆を用意して、香りと味わいの変化を記録する
→ いわば、**「文化的体験」**として味わうのが最適です。
普通の「飲酒」とは違う、「1杯を30分〜1時間かけて探検する」ような時間を持つと、
このボトルの潜在力が最大限発揮されます。
【まとめ】
このグレンロッシー(Collection No.1)は、
**「文化的体験」「静かな夜の探検」**に最適な一本です。
さらに、もしこのシリーズを複数揃えられるなら、
「1970年代蒸留原酒」の個性比較という、
今や不可能に近い超贅沢なテイスティングも楽しめます。
もしご興味あれば、
このグレンロッシーに合う「最適なおつまみ」
や、
テイスティングノートを書き出すためのテンプレート(プロ仕様)
などもご用意できます!
続けますか?



