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「双方向性」コンセプト/FoodLinkからお酒へのフィードバック

【長文コメントの抜粋まとめです】


SBT本当に面白いし、勉強になります。ありがとうございます。

SBTももちろん同じ意義を備えていると思っていますが、WL始動時に強く思ったことは、同じボトルについて複数人のテイスティングコメントを集めて、他の人が感じ取った要素まで、自分で理解しつくしたいという希望でした。

もはや使い古された単語のようにも思いますが、「双方向性」があるってことは何より大事で楽しいと思います。


日本人だけではないと思いますが、学ぶって言うと学校っていうイメージがどうもあって、中には学び学ばされという視点を持った先生もいるかもしれませんが、主になるのは教えるっていうベクトルで、最初はそれを学生が素直に信じて学ぶんだと思います。

自分は学校出たら双方向性の意見主として仲間入りするというか、それが特に文化的なことでは、出し手と受け手の感想の双方向性がなによりそれを高めるし、楽しめるし学べると思ってます。


どうも小難しいこと官能的なこと文化的なこと、お酒、BAR、酒屋さんも、感想を述べる人もそれに含まれますが、こういったことに関する意見が一方通行なだけでは、だんだん他の受け手のリアルから離れて、妄想となり、それが芸術、芸術は他人に理解されないもんだなんてことにまで至りがちです。

それではいくらなんでも行きすぎだろうと思います。もしそうなっちゃたら、その対象を好むことは最早ファッション性で語られる気がするんです。理解があるのか無いのか、流行や見栄や、中身が置き去りになってしまう気がします。私が飲み始めた頃の酒文化、そして現在でもその宣伝コンセプトにはこの点があると思っています。


WLとしては、そういったものに常に逆方向の意見や感想も培って大事にしていきたいと思いますし、リアル性も担保したいですし、何より複数人の熱心な飲み手と楽しんで、自分も学べて、手持ちの酒を出した甲斐にもなるイベントをやって行きたいなと思います。

お酒は量に限りがあるので、感想を持つにも、土台となる条件を揃えることが難しいんですよね。それだけに熱心な飲み手とのコミュニケーション(感想の出し合い受け合い)を大切にしています。ただ飲んで終わりというだけでは物足りないんですよね。。。


今回STさんも参加していただいていますが、SBTはプロの方にもかなり参考になりそうです。

(複数の)飲み手が「具体的な香味」を言語として口に出した時に、出し手はそれをどう受け取るべきかという問題があって、複数のお客さんを前にする以上、大事なのは発言した本人の頭の中ではどういう「ボトル、蒸溜所」をイメージしているのかを<幅を持って>推察しなくてはいけないと言う点にあると思います。

(逆から読むことで)SBTには、一対一ではなく、一対他の状況で、実際どんなボトルを提供すればいいのかという答え・例がありますよね。
出し手としての「答え・例」が出題ボトル、飲み手からの「幅のある香味の要望」をテイスティングコメントとして読み、予想蒸溜所を飲み手として次のステップ、類似性を持った候補、として読むという捉え方が出来そうです。

酒屋/BARで言えばこれは根本的な疑問・問題だと思いますし、それに対する解答として「経験」だとか曖昧なことではなく、統計的に探求することも可能でなる点で、素晴らしい資料になると思います。


Foodlink(Whiskylink 食事部) 懐石 櫻川@日本橋

https://www.whiskylink.jp/?p=21600

お酒関係へのフィードバックを考えてみると、

「予め定められた価格」から得られる安心感

「おまかせの内容」から得られる期待感

これがキーワードかなと。

そして食べた結果、満足度が突き抜けている。

これぞ一流の所以。


なかなかお客の単品指定オーダーでは、順番、内容、構成共にお店の実力発揮とはいかないかもしれません。

初めて行くお店では難しいかもしれませんが、ある程度通えば、その時その時お店が考えるおすすめを出してもらうということも素晴らしいことだと思います。

内容が価格を超える満足度を与えてくれれば最高で、リピートして行くと思いますし、事前に知らないボトルやカクテルが出てくるドキドキ感は、おまかせならではの醍醐味。


安いだけでも、満足感が至らないこともあるでしょうし、全てのお客さんの好みに合わせてなんでも作り、しかも実際オーダーに合わせて出すことが出来る!というのも、理想かもしれませんが、お客さんの好みの幅を広げるには至らない面もあります。

お店としても全方位型で万全の備えというのも無理があるでしょうし、その時その時で決まった構成に集中出来れば、より研ぎ澄ますことも出来るでしょうし、何よりデッドストック分を、オーダーしなかったお客の利幅で処理する必要もなくなります。これはお店お客共にいいことです。


特に若い飲み手が集まるお店だと、特殊材料が必要な、マイナーカクテルをオーダーされたり、置いてないボトルを指定オーダー受けて、すみませんなんて言った瞬間に、場が悪くなるなんてことに翻弄される必要もなくなります。こういう事象に対して、それは客が悪いとか言い訳を思い描いているよりも、自分が本当にいいと思う酒で勝負する要素を、客の選択肢の中に予め組み込んだほうがいいと思います。


もちろん単品オーダーにも応えていきながら、その時一番の勝負構成を前面に出すというのはお店の実力を示す意味でも、潔いコースになりそうですよね。

今なら 貴腐ワイン1 カクテル2 ウイスキー2 ホットまたはデザートカクテル1 という構成で自分なら飲んでみたいなと。。。ウイスキーのみでももちろん大歓迎です。