BOWMORE
Aged 21 Years
700ml 43%
Distilled: 1973
Bottled: 1994(?)
価格:£300(エクスチェンジ)
スコア:72点
テイスティング:オープンテイスティング
テイスター:くりりん
香り:穏やかに香り立つアカシアの蜂蜜、レモンピール、果実香(スイカ)、石鹸が少量、そしてドライな印象。
奥から石灰や土っぽさと共にピートスモークも出てきて、グラスになじむほどに蓄積していく。
味:スムーズな口当りからプラムやスイカ等の果実感のあるパフューム、鮮烈なレモン石鹸ではなく、穏やかで柔らかい印象だ。
ほのかな蜂蜜っぽさにカラメル、少量の石灰、舌上に僅かなスパイス、中間から後半にかけてピートが出てきて、ピート由来のビターさは徐々に強くなっていく。
フィニッシュのフレーバーは口の奥に張り付くように停滞して、ドライで長く残る。
コメント:ワイン株式会社輸入の1本。ボトリング時期の1994年はモリソン・ボウモア資本とサントリー資本の過渡期。
日本向けオフィシャルは750ml入りであるため、おそらくは現地品である700ml仕様を並行輸入したものだろう。
しかし60年代のボウモアからくらべて、70年代に何が起きたのか・・・
1973はセスタンテとしてのリリースが有名で、実績のあるビンテージであるが、この子はパフューム持ち。
後半から出てくるバランスの良いピート感で、現行のボウモアよりもやわらかく、
女王ともいえなくもない女性っぽさがあるものの、あの南国感は本当にどこかに行ってしまった。
とはいえ80年代パフュームのように不味いわけではなく、パフュームもまだ味わえるレベルのもの。
逆に飲むほどに味わい深いような印象さえ受けます。
しかし£300で買ってたら、文字通り口から泡でしたが、今回はトレジャーハントの成果なので、泡まで行かずに済みそうです。
いい教材だと思って楽しませてもらうとしますよー。