MACALLAN-SAMAROLI(マッカラン-サマローリ)
Distilled: 1977
Bottled: 1992
Age: 14-15
Strength: 46%
Cask type: Sherry Wood
Cask No: –
【テイスター:くりりん】
スコア:★7.5/10
香り:香り立ちは素晴らしく、グラスに注いだ瞬間から甘い香りの制空権が展開される。
シェリー樽熟成らしい香りで、ドライで黒砂糖系の甘さを感じ、経年からかヒネもあり、溜まり醤油系のフレーバーも。
時間を置くとヒネ系のフレーバーが弱くなり、アーモンド、乾いた木、ハーブやレーズン、ベリー、そしてコーヒー。
複雑というほどではないが王道シェリー系ど真ん中のフレーバー、飲む前から安心してしまう。
味:スムーズな口当たり、焙煎した麦芽のような香ばしさと黒蜜系の甘く濃厚なフレーバーが広がる。
中間はウッディーでブラックチョコレート、微かにシイタケ、ベリー。バランスは良く加水も良い影響を与えている。
余韻は非常にすっきりしている。濃厚なシェリー樽熟成感ながら、過度なタンニンやドライさが残らない、
染み込むような印象でよくまとまっている印象を受ける。
【テイスター:ゴーヤー】
スコア:★7/10
色合い/琥珀を濃くしたような、つまりは赤みのミドルアンバー
香り/溜まり醤油、ウエアハウスの香りに、刺すような刺激を感じる、フルーツはあるが非常にドライ
味わい/感触はベルベットのようにトロリと滑らか、口腔に触れるとすぐにぶわっと迫ってくる深みのあるレーズン、カシス、ダーカカオ。
酸味はドライフィグ、ミドルボディの赤ワイン、渋みの要素はぶどうの皮、
フィニッシュにかけてマッカランらしいエグミというか樽のクセみたいな要素と甘みを感じる。
深みはあるが、わりとシンプルな構成のマッカランらしい味わいの酒ですよ。
りゅうたにさんからの強奪ボトル。というか先日の浅草会の際に体調不良で帰られた時においていかれたもの。
ありがたくテイスティングさせていただきました。
マッカランらしいマッカラン、特にスムーズな口当たりはロールスロイスの名に恥じない出来です。
りゅうたにさん的には最高評価級の一本とのことで、ご自身の結婚式の2次会でも振舞われていたボトル。
確かにシェリー樽熟成のモルト好きにはたまらない一本で、上述のスムーズさに加え、
どシェリーでありながら全体のバランスが破綻しておらず、高いクオリティを発揮しているように思います。
なお、自分の印象としては、結婚式2次会のボトルよりはヒネ感が少なく、状態は良いように思います。
良いマッカランでした。
こういうマッカランを飲むと癒されますね。