BENRIACH(ベンリアック)
Distilled:1970
Bottled: 2004
Age: 34yo
Strength: 51.2%
Cask type: Sherry hogshead
Cask No: 4005
【テイスター:くりりん】
スコア:8★/10
香り:濃厚だが濁っていない、ハイプルーフゆえアルコールも感じるが、それ以上に生き生きとしたベリー感、
シェリー樽香、クランベリーやレーズン、ブルーベリー、紅茶、バランスの良い酸味に艶っぽい甘さが感じられる。
また徐々にナッツ、アーモンドのような香ばしさもある。長熟だがゴムや硫黄等の嫌なフレーバーは一切無い。
時間を置くと60年代、70年代初頭のベンリアックらしいグレープフルーツやトロピカルなフルーツ感もほのかに。
多層的で大変充実している素晴らしいウィスキー!
味:粘性と共に濃厚なシェリー樽由来のフレーバーを感じる口当たり。
レーズンやプルーン、ダークフルーツの酸味と甘さから、徐々に濃い目の紅茶や、
カカオチョコレートの甘さと程よい苦味、アーモンドの香ばしさ。
余韻に向けては適度なタンニンが感じられ、ドライでレーズン、杏などの酸味もある。
喉から鼻腔まで戻り抜けるシェリー樽由来の馥郁とした香り、長いフィニッシュ。
その他:近年詰めではありえない、実に素晴らしいシェリー樽熟成のウィスキー。
ここまで濃厚シェリーでマッカランやストラスアイラのような印象すらあり、
ベンリアックらしさはどこに、という異議はともかく・・・
もはやこの手のボトルは絶滅危惧種というか、絶滅したものと考えるべきなのだろうか。
長期的視点から円やドルを買うなら、この素晴らしいシェリー樽熟成のウィスキーを買っておくべきだと思う。
もちろん開栓の誘惑に耐え続けることが前提になるが・・・。
【テイスター:ゴーヤー】
スコア:8★/10
色合い:濃いめのアンバー
香り:濃厚な甘やかさは、水飴のようにまとわりつく感あるシェリー、素晴らしくいい香り、
果物は煮詰まったベリー系エステル香に、アルコール感、ミントっぽいというか樹液とか植物の感じ。
味わい:香りの通りに、とても濃厚なフルーツのシェリー感が一気に押し寄せてくる感じ。
多少のたまり醤油、樽の旨味と濃厚さに、渋みがあり、煮たアメリカンチェリー、ダークなベリーチョコレート。
その後は、甘みが煮詰めた木苺というか、丸い感じの優しいプレザーブドジャム感に帰結し、じんわり長い余韻。
つまりは嫌な所の少しもないシェリー樽で濃厚な味わい、すごい、甘みの出方が、丸い。
ロングモーンともちょっと違うしなんだろ、こういう傾向のシェリー、飲んだことなかったかも。
まっつん@M田氏からの強奪モルト第2弾w
くりりんは無きBURNSの最後の祭りでも飲ませていただいていました。
そのときは口開けのため、なんだかどろっとしたシェリー感が中心となり、なんだかなぁという印象でしたが、
改めて飲むと時間で開いたベリー感が豊富で、素晴らしいシェリー樽熟成のモルトになっていました。
あざっす!!