LAPHROAIG 18yo OB “Diamond Jubilee” 48%
one of 3000 bottles
・香り
グレープフルーツ、パイナップルなどまったりしたトロピカル感、しっかりピート、10年ほど強くは無いがヴァニラ、蜂蜜、青リンゴなどのバーボン感、潮のニュアンス、かつおダシ、リッチでなかなか重厚、ヨード&スモークという感じのピート感がしっかりあるが、フルーティが前面に出ている。
・味わい
度数の割にはやわらかい口当たり。 べっこう飴と蜂蜜の甘さ、炭っぽくややアーシーなピート、少しメンソール、ヴァニラ、銀杏、フルーツ感はやはり熟したパイナップル、少し粉っぽいグレープフルーツ感と抹茶、潮、魚介の旨み、ねっとりした甘味にほど良いウッディネスと生の木のような渋味、なかなかリッチ。前半がフルーティで、後半がダシとピートという感じで移行していく。ボディはミディアム~フル。
・余韻
粘性のある甘さと潮のニュアンス、ダシと土っぽいピートがかなり長く残る。
・加水
味は崩れないままやや軽くなり、全体にグレープフルーツ系のフルーティが増す。
・総評
オフィシャルのスタンダード10年にフルーティな熟成香が加わり、ピートやバーボン感はやや減った印象。全体として軽やかになったが度数が高めにしてあるせいか飲み応えは十分保たれている。ラフらしい粉っぽく凝縮したグレープフルーツ感や抹茶感があり、かなり好きな味。
【Very Good】
ダイアモンドジュビリーの記念ボトルがラフロイグのしかもオフィシャルで出たと聞き、ラフ大好きな自分としてはいてもたってもいられずすぐにストックも含め複数本購入しました。
特別仕様の筒に入っている記念ボトルでしたが、ドリンカーらしく到着してすぐに開栓。
ハイテンションで飲んでみましたが、・・・すごく旨いけどわりと飲んだことある味。
オフィシャルだしラフはブレないし、そんなもんなのかなぁと良く見てみると、ボトルは普通の18年。。。
ラベルもそのまんま。(笑)
記念ボトルっていうか、記念の筒じゃん。
確かに記念ボトルにしては、やけに安いとは思ったんですよね。 自宅なのにOB18年が同時に2本開いているという、BARでも珍しいであろう状態になってしまいましたが、まぁ、旨いし好きなボトルなので良しとしました。
さて、愚痴はその辺にして、せっかくなので中身の普通の18年について上記の如くしっかりテイスティングしました。今までなんとなく好みだなぁと思って飲んでましたが、その理由がしっかりわかって納得できたのは怪我の功名でした。
熟成のためなのかセカンドフィル以降の樽も使っているためなのかはわかりませんが、ラフらしいフルーティさは強めのボトルです。 これでもし40~43度でリリースしたら、ちょっとラフにしては軽いボトルになったのではないかと思いますが、そこはさすがに蒸留所元詰、求められているものをわかってらっしゃる。48度という高めでボトリングされており、ラフらしいピート感やボディも保たれています。
T.Matsuki