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スプリングバンク Springbank 16 yo 1993/2009 (58.9%, The Bottlers, refill sherry hogshead, cask #180)

タケモトカツヒコ
タケモトカツヒコ

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タケモトカツヒコ (プロフィール


【スコア】92 pts


【ファースト】:濃い琥珀 これは素晴らしい 赤みを帯びた桃 ブランデー イチゴジャムしっかり! 紅茶 アルコール感充実 とても芳醇 焦げた麦 時間と共にリンゴの酸味

【ミドル】:ボディは輪郭がいい 麦感前面に やや土っぽく、アーシーだが、60年代後期のバーボン樽のように後に引く感じではない 日本の梨

【フィニッシュ】:返りやや優先 鼻抜けもいい 苦味がやや前面に 黒糖 甘みがバッチリ イチゴジャム スパイシーさはトウガラシ コショウ やや塩 焦げた木材 **最後の最後まで石鹸および硫黄の要素も捉えられない


最近再び話題になったボトル。

https://www.whiskylink.jp/?p=16333

また、Springbank 16 yo 1993/2009 (58.9%, The Bottlers, refill sherry hogshead, cask #180) に「石鹸」があるというにわかに信じられないコメントと74点というスコアリングも見つけました。うーむ。フェイク作成するには価値がなく、状態変化でそれが出るのは考えられないです。(もしや小分け容器由来なのか。。。?)

この件は意見が違うというレベルではなく戸惑いますが(スコモル流通で国内に相当本数出回ったので、考えられないという意見の方も多いはず)、ちょっとまた近日飲み直します。このボトルに関しては石鹸なんてないと思うんですけどね。。。

飲み直してみて、分かりやすい要素としては

チェリーブランデー フィニッシュの木材感(焦げている)由来かと思われる渋み、そこから更に奥から切れ上がるスパイシーさ イチゴ~木苺~チェリー~ロングモーンのシェリー樽のようなトロピカルさ(赤みのある桃、やや酸味もある)

あたり。。。

問題となる石鹸はその源と考えられる要素もなければ、「けん化」反応の基発であるミネラル分と言った部分も、塩気自体があまり濃いとも言えず、スパイシーさとして感じられる部分にあるのかなといった感じ。

往年の名ボトルと比較すると、麦由来と思われるバニラ+カスタード要素にシェリーが載るような感じはあまりありません。ボディも膨らむ感じではなく、輪郭が明瞭なイメージです。このあたりは熟成年数も関係しているのかもしれません。