1983年イギリス議会で、著名な保守派与党議員だったブースビー氏は、スコッチ・ウイスキーにかかる税金が、高いと政府に主張した。
それに対する政府答弁を「慇懃で、実のない返答」と考えた氏は「スコッチ・ウイスキーこそ現代人に、慰めを保証し、与えてくれる唯一のものだという事実、政府はわかっているのか?」とさらに語気を強めた。
彼の意見は、労働党のシンウェル議員からも支持されたものの政府は動かず、シンウェル議員は具体案として「ウイスキーは国民健康保険を利用して安く手に入るようにすべきだ」と提案したが通らなかった。
しかしシンウェル議員も諦めない。
「上院議員のほとんどがスコッチの消費者で、おまけにその多くの人にとって、薬代わりとして、必需品であるのだから、上院議員のウイスキー代は経費として認めるべきである」と熱弁を振るったがこれも実らなかった。
シンウェル氏はこのとき99歳。翌年には健康そのもので100歳を迎えた。