Impressive Cask
Imperial
(インプレッシブカスク インペリアル)
Aged 19 Years
Distilled:1991
BOttle:2011
700ml 51.5%
スコア:88
テイスター:くりりん
香り:チャーした樽の香り、カスタードクリーム、パイナップルジュース、奥から麦芽の白い部分、若い林檎、
樽香が少し上面にある気がするが、甘くやわらかい香りが出てきてバーボン樽特有の影響がしっかりと感じられる。
味:やわらかい口当たりで、50度OVERの度数を感じさせない。
少し粘性があり、クリーミーな食感、白木、サルタナレーズン、ジンジャーのビターさとスパイス、加糖したヨーグルト、
徐々にトロピカルなフレーバーへと変わっていく。少量加水でさらにフルーティーなフレーバーが開く。
フィニッシュ:ややドライ、中間のスパイスは収まってドライマンゴーを思わせるフルーティーな戻り。
ハナヌケはフルーツさのほかに微かな香ばしさがあり、パンの白い部分を思わせるフレーバーも。
10月ごろに販売された、インプレッシブカスクのインペリアル。
インペリアルは隠れたファンの多い蒸留所でもありますが、今回のボトルは完全にノーマーク。
しかし、あれは旨いという評判が徐々に広がり、11月になろうころには争奪戦に・・・
(以下、ちょっと否定的な内容になってしまいます。ご容赦ください。)
確かに旨いインペリアルです。
フレーバーのバランス、口当たりのやわらかさ、加水での開き
価格も6000円後半から7000円前半と大変手ごろで、
アタリを見つけることが難しいこの価格帯においては、まさに高コストパフォーマンスのボトルといえます。
一方で、バーボン樽の影響が全面に出たボトルでもあり、インペリアルといえば、
麦芽の白っぽさや生焼けの生地のような素朴な味わいがあると思うのですが、そういった要素はあまり感じられません。
言ってみればこのボトルは、一時期OMC等が頻繁にリリースしていた、シェリー樽の影響がこってりでた、
真っ黒でどこの蒸留所か判別付かないような、どっかんシェリー的なボトルのバーボン樽版であるように感じます。
OMCのどっかんシェリーは旨いボトルが多かったです。
それと同じで、旨いですが・・・ここからインペリアルは連想できないでしょう。
この手のフレーバーを持つボトルはダンカンテイラーが得意としていましたが、
バーボン樽の使い方をボトラーズが学んだのか、蒸留所が学んだのか、
最近多くのボトラーズのリリースから同様のフレーバーを持つボトルが増えてきたように思います。
そういえば似た傾向があるボトルに、バトルヒル8年という
ダンカンテイラーがリリースしたインペリアルが詰められたボトルがありましたが、
シェリー樽の供給が限られている中、こういったボトルが今後も増えてくることでしょう。
まぁ、安くて旨いボトルが増えることは、大歓迎なんですけどね!