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グレンファークラス Glenfarclas 48yo 1961/2009 (50.5%, OB, First Fill Oloroso, C#3052+3053, 264/336 Bts.) 1961.9.29-2009.12.7

タケモトカツヒコ
タケモトカツヒコ

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タケモトカツヒコ (プロフィール


【スコア】 BAR飲みのため非公開


【ファースト】:高貴(50年代グレングラントでも感じた、スミレのような繊細かつ魅惑的なシェリー感)(+++) 濃い琥珀 杏(+) 赤ワインの酸味 ピオーネ(+) 程よいオイリーさとレザー感

【ミドル】:ボディは厚みがしっかりしている トロみがある イチジクの酸味 麦感は上質なシェリーの帯に包まれている 焦げてはいるが渋みはブドウの皮の印象 プラム チェリー 時間とともにトロピカルに変化 味覚の奥にやや柑橘系のフレーバー リンゴ ブドウのゼリー レーズン 甘み十分のグミ

【フィニッシュ】:鼻抜け、返り共にしっかり(++) やはり杏 ブドウ 赤ワイン 時間とともにクッキーのよう ブランデーケーキ ヘーゼルナッツ レーズン 余韻は長く、舌を覆い続けるトロみ 重量感がある ビターチョコレート


2008年にドイツ向けにリリースされた

Glenfarclas  1961/2008 (45.4%, OB, First Fill Oloroso, C#1+1319+1320, 458 Bts., Germany)

以来のOBプレミアムカスク。当ボトルが同シリーズ4番目であるはずです。

これまでのリリースは

・Glenfarclas 30年 1961-1991 (43%, OB) 1991年リリース (*当時日本で1本10万円でありながら飛ぶように売れたという伝説のボトル)
・Glenfarclas 45年 1961-2006 46% 199本限定 Matured in First Fill Oloroso Cask (カスクナンバー 1318)
・Glenfarclas 1961/2008 (45.4%, OB, First Fill Oloroso, C#1+1319+1320, 458 Bts., Germany)

さらにファミリーカスクで

・Glenfarclas 1961-2007 ファミリーカスク 46% 159本限定 (カスクナンバー4913)
・Glenfarclas 1961 / 45 Year old / The Family Casks 70cl / 52.2%

がリリースされています。

内容はもう文句のつけようがないです。まさに帝王の風格。

「50-60年代の最高品質のシェリー樽」を体感するために最適な教材だと思います。

また、本ボトルを経験することで、今後オールドでこのレベルのボトルに出会えたとしても、良いか悪いかは別としてやはりそこにはボトリング時からの経年変化があるんだなと予想がつくようになると思います。

よく言う「ヒネ」は皆無。活きています。(加水がないということも大きなプラス要因だと思われます。)

ここまで濃厚にして何故嫌味がないのか?

当時のシェリー樽を例えるとしたら、「バイオレット系のシェリー」。そこにはブドウを支えるスミレがある。という感覚です。

これはグレングラントの50年代ボトリングでも感じる要素。私の経験ではマッカラン、グレンリベットでは感じたことがありません。

スプリングバンクのビッグSで、その傾向があるかなというボトルに出会ったことがありますが、ボトリングまもない状況なら感じることが出来たのかも知れませんし、短熟では出てこない部分なのかも知れないなという記憶です。