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CCグレンファークラス1969-1990(21年)

CHIEFTAIN’S CHOICE
Single Speyside Malt
Scotch Whisky
(グレンファークラス)

Aged 21 Years
Distilled: February 1969
Bottoled: September 1990
750ml 50%

スコア:90点
テイスター:くりりん(えんどうたけのり)


香り:嫌味のないふくよかなシェリー樽香が広がる。
黒蜜、ラムレーズン、ほのかにカカオ、濃厚な甘さの裏に、
60年代マッカラン等に共通するオールドシェリーっぽさと湿った木のようなフレーバー。
揮発したグラスの側面からは、ナッツに加えてプルーンやシロップ漬けのチェリー等、
さらにフルーツ香が感じられる。時間をかけて楽しみたい。

味:少しとろみを感じる口当たりだが、まろやかでスムーズに口の中に入っていく。
そこから広がるしっかりとした甘さと、少しの苦味は自家製のキャラメルのよう。
中間からピーナッツ、かすかな酸味、上手に入れたアイスコーヒー。
ややビターさもあるが、甘さと苦味のバランスがすばらしく、何より素直な味わい。
長期熟成ファークラスにありがちなシェリーのくどさ、刺すようなタンニンは感じられない。
鼻抜けしっかりした甘さ、余韻はビター&スウィートなチョコが体にしみ込んでいくような感覚で長く続く。

 

コメント:過剰なタンニンやハーブ感に邪魔されない、とても素直なシェリー感が味わえる一本。
個人的にウィスキーの適齢期は20年、全盛期は1960年代だと思っているのですが、
このボトルはまさにそのど真ん中、現行品ではまず味わえないであろうバランスです。
ボトリングから20年以上経過していますが、保存状態も完璧、非の打ち所がありません。
これぞシェリー樽熟成!という醍醐味を感じさせてくれました。
このボトルとの出会いに素直に感謝したい、そんな一本です。


 

久しぶりのWhisky link 投稿です。ご無沙汰しております。
Whisky linkとウスケバの住み分けをどうするか、ちょっと考えていたのですが、
ウスケバを様子見段階の今の状況だと、ウスケバは雑談ベース、Whisky linkはテイスティングで整理しようかなというところです。

そんな久々の投稿は、先日の87Malt Night 4thにて開封させていただいた、チーフテンズです。
人間で言うハタチの頃の勢いと素直さを持ったいいモルトです。こういうファークラスは大歓迎ですね。