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フェッターケアン 34年 1975/2009  The Whisky Agency Fossils 57% 132Bottles Ex Bourbon Hogshead ガースーさんからいただいたお土産より

 先日、我が盟友ガースーさんのご自宅でテイスティング会をさせていただいた時に飲ませていただいたフェッターケアン(一方的に「盟友」呼ばわりしています笑)。

 

 私が「美味い!激うまだっ!」と連呼しているものですから、ガースーさんがこんな私を不憫に思ってくださったのでしょう、小瓶に分けてお土産にしてくださいました(笑)この場を借りてありがとうございます!よってボトル画像が無く、思いついたは苦肉の策!この画像で感じ取ってください(笑)

 

 香りはアルコール感とややグレープフルーツの皮の香り、そして最も強く主張してくるのはクッキー。これは味わいにも強く見て取れます。口に含むと上顎が心地の良い(熱すぎない)温かさに包まれます。フェッターケアンのハウススタイルでもあるナッツ(このボトルの場合はアーモンドとクルミ)を素直に感じることができ、他にも、温めて湯気のたったミルク、チョコレート、冬に食べるミカン、スパイスも感じます。舌を優しく包む粘性のようなものは、クッキーを食べたときに感じるあのオイリーさです。飲んでいて気持ちがホッとする感じは、冬の寒い日にココアを飲んだ時に似ています。

 

 甘さとアルコール感とスパイシーさ、この三つが絶妙な(均等な)バランスを持っていて、余韻は、その全てが均一に同時進行で、何も損なわれること無く、一定で、ゆっくりとした速度で続きます。これは見事です。

 

 堪能していて頭に浮かぶ景色は、稲刈りを終えた田んぼの、秋の晴れた昼下がりです。陽にあたった温かい藁と、土の香り、頭に浮かぶ景色は地元会津の風景です。ここでもホッとする気持ちにさせてくれます。このボトルを季節に例えるなら、秋から冬にかけてでしょう。ちょっと切なくなる季節です。

 

 このボトルをいただく前日にも、何故かフェッターケアンばかりを飲む機会があって(OMCやTWA)、しかし個人的にはこのボトルがダントツですね。刺激に溢れるウイスキーは多々ありますが、飲んでいて心がとても安らぐウイスキーって、最近飲んでなかったな~なんて思いました。真冬に、こたつに入ってぬくぬくと飲んだら、一発KOです!絶品!ご馳走様でした!

 

☆9月18日のMalt Night 5thに参加させていただくことになりました。恐縮です。参加される皆さん、どうぞお手柔らかにお願い致します!