グレンモール Glen Mhor 10yo 1978/1989 (65.3%, G&M for Intertrade, 300bts, 75cl)

タケモトカツヒコ

タケモトカツヒコ (プロフィール


【スコア】BAR飲みのため非公開


【ファースト】:薄い琥珀にしてとても甘みが強い  ディスクのエッジは透明  厚みはある  アルコール感強く、その奥から据えた感覚が出てくるところが面白い  白桃

【ミドル】:ボディは分厚く、エッジもはっきり  透明感がありながら単シロップの粘性を併せ持つ  奥からレモン これは素晴らしい

【フィニッシュ】:返り優先  舌上ピリピリ  辛味もある  麦の芯は奥にこもった印象だが、ピーティーさは穏やかにとどまっている


G&M for Intertrade グレンモール1978。

同年蒸溜、同アルコール度数にてG&Mカスクシリーズが存在する模様ですが、未だ出会ったことはありません。(本ボトルについての記載不足?:インタートレード表記は裏ラベル下部に有ります。)

グレンモールといえば、ネス湖の水を仕込み水に利用していることが有名ですが、特に70年代蒸溜樽が、高いアルコール度数で出てくる事も忘れられません。

シェリー樽の長熟は、かなりウッディに偏ることが多いものの、今回はインタートレードのスタイルとも言える、透明感のある仕上がり。持ち前の「甘さ」がよく引き立てられているように思います。決してベタつくようなところはありません。

度数は65.3%と、確かに高いですが、アルコールだけが分離して突出しているようなことはなく、若さを残しつつ、見事に融合している状態だと思います。

インタートレードの真骨頂は、グレンモール、そしてハイランドパークと北寄りのモルトで遺憾なく発揮されるようです。