グレンフィディック Glenfiddich ”Snow Phoenix” (47.6%, OB, 1000bts, B/2010)

タケモトカツヒコ

タケモトカツヒコ (プロフィール


【スコア】BAR飲みのため非公開


【ファースト】:桃の香り  時間と共にクリーミーに変化  キャラメルフレーバー  梨の皮 リンゴ 蜂蜜

【ミドル】:ボディは膨らむ  思いのほかエッジがしっかりしている やはり蜂蜜 チョコレート 焦げた砂糖 コーヒー 軽く木材感

【フィニッシュ】:穏やかな返り ピリピリ   唐辛子 緑茶 アップルパイ 余韻で焙煎されたコーヒー 梨の皮


グレンフィディック スノーフェニックス。

リリースは11月でしたが、2010年の1月7日にグレンフィディックのウェアハウス(貯蔵庫)の1つが積雪のため天井が落ちてしまい、記録的な低温の折、中に置かれていた貴重な樽が一時は約マイナス19度の環境に晒される自体が起こりました。

同蒸留所内のブライアン・キンズマンは、これらの樽を蒸溜年数を表示せず(ノンヴィンテージで)「スノーフェニックス」と名づけ、リリースすることを決定。

この名前は、倉庫の屋根を透過した光の輝きが上昇する不死鳥のように見えた事に由来するといいます。

使用された樽は蒸溜年が異なるだけでなく、オロロソシェリー、アメリカンオークを含む熟成樽、フィニッシュの形態にも大きな違いを含むもの。

本ボトリングから得た売上げは、ファンドを設立した上、スペイサイド地方の山岳警備に当たっている、Cairngorm Mountain Rescue Team (CMRT)に寄贈されるとのこと。


*余談ですが、本ボトルは英国、ポルトガル、オランダ、南アフリカ、ロシア、米国、台湾、キプロス、レバノン、スペイン、アンドラ、カナリー諸島、ベルギー、スイス、ドイツ、イタリア、スウェーデン、デンマーク、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、フランス、中国、インド、韓国で購入可能でしたが、肝心の日本が入っていません。

当初ボウモアのテンペストもそうでしたが、ハイボールで好調なサントリーが、ある意味「ボランティア」の一環ともいえるボトリングについて販売協力をしなかったのか、なにか事情があったのか、タイムリーな取り扱いがないというのはちょっと寂しかったかなと思います。