タケモトカツヒコ (プロフィール)
【短評】乳酸感、青っぽさが印象的です。麦の影響なのか酵母の影響なのか、57度にしてボディはエッジが立っているという程ではなく、しっかりとした広がりをみせます。
【スコア】BAR飲みのため非公開
【ファースト】:薄い琥珀 乳酸(+) 青っぽい印象は植物(草・茎) サラミ ソーセージ 煙感 ヨード ビーフジャーキー 生ハム ヨモギ
【ミドル】:ボディは広がる印象 干した麦感 乳酸 植物感 時間とともにミルキーに(ココナッツ系) ナッツ 落花生の皮
【フィニッシュ】:返り、鼻抜け共にしっかりしている(+) ピーナッツ ピーマン ししとう ピスタチオ 塩
カリラのバロックレイド、オレンジラベルの57度。他に43度の加水ボトルが存在(セラミック)します。
好みによるとは思いますが、50-60年代のカリラの原風景を知るには最適の1本でしょう。
乳酸感、青っぽさが印象的です。麦の影響なのか酵母の影響なのか、57度にしてボディはエッジが立っているという程ではなく、しっかりとした広がりをみせます。
その後70年代半ば以降の蒸溜においてカリラは現在の持ち味ともいえる「鋭いボディと切れ上がり」を身につけ、80年代蒸溜の25年熟成前後のボトリングには絶品多数。
短熟90年代においても乳酸感や青っぽさは健在ですので、このあたりから時代と原材料の変遷を読みとくのも興味深いです。