Whiskylink 写真部 & 鉄道研究部            東北本線撮影地探訪首都圏編

写真部&鉄道研究部では撮影地探訪と題して、有名撮影地を中心に、各撮影地の特徴等を作例紹介を通してfeature して参ります。その先陣として、東北本線の首都圏における有名撮影地を幾つか取り上げて行きます。その第1弾はヒガハスこと東大宮~蓮田間です。

 

撮影地探訪・ヒガハス(東大宮~蓮田) Part1

 ヒガハスとは東大宮と蓮田の略である。ここは国道16号の北側に位置し、時間によってアングルを使い分けて撮る事が出来る。昔から超有名撮影地で、東北新幹線開通前は485系・583系等の国鉄型特急が行き交っていた。その頃は一面の田園地帯だったが、今は住宅や色々な建物が増えた。そんな今でも僅かに特急も走り、貨物列車に団体臨時列車も走るので、撮り鉄のメッカである。

 トップ&アイキャッチ画像=485系K60編成(勝田車両センター所属)による成田臨。

2002年に上沼垂運転区(現・新潟車両センター)から転属の編成。この顔にピンとくる人もおられるかも知れないが、両端のクハ481は元々北海道仕様で、後に新潟に転属。更に勝田に流れ、今の姿に。急行「ぶらり鎌倉」でも活躍。ただし、651系(スーパー ひたち)の動向次第では、今後廃車の可能性もあり。

1月中旬を中心に成田山新勝寺に向う初詣客を乗せた臨時快速列車が運転されるが、それを成田臨という。大体は183・189系が使用されるが、水戸方面からの列車はこの485系が使用される。

 

253系1000番台の特急きぬがわ4号(上)&スペーシアきぬがわ2号(下)。 東武日光線と東北本線・湘南新宿ラインを走り、新宿に発着する。253系1000番台は、旧成田エクスプレス用のものを改造し、小山の485系G55/58編成・189系「彩野」を置き換えたもの。スペーシアきぬがわは東武の特急車スペーシアこと100系を使用したヴァージョン。

 485系改造車・ジョイフルトレイン「宴」を使用した団体臨時列車。他地域のJRでジョイフルトレインが姿を消してゆく中、JR 東日本は活躍の場が減った485系の一部をジョイフルトレインとして改造し、団臨等に活用している。

ヒガハスではこの様に貨物列車も多く走る。ただ、東北本線名物の金太郎ことEH500 はここまで来る事は少ない。これはEF64 1000番台牽引の貨物列車。短編成だが、機関車次位はシキ610、日本車輌製造で5両が制作された。結構レアなショットになった。

こちらはECO-POWER 桃太郎 (註) ことEF210牽引の貨物列車。日本石油輸送タキ1000型4両のみのあまりの短編成に大笑い。今や直流型電気機関車といえばこのEF210である。EF65・EF66といった国鉄型機を押しのけ廃車に追い込んで直流区間の貨物輸送の主と化している。

線路は凡そ北北東から南南西に走る感じなので、上り列車を午前遅めの時間に狙うのに適している。太陽が南中するまでが目安。よって、カシオペア・北斗星を撮るには時間的にあまり適さない。又、架線柱以外に、所々電信柱も脇に立っている。これが余計で目障りで処理に困る。

夏場の早朝であれば、ここから蓮田駅側に行った所の線路沿いの道路から宇都宮方面(下り)列車を狙う事が出来る。

Part2 では違うアングルで撮った作例を紹介したい

(註) 岡山機関区から配備が始まり、省電力で大出力というコンセプトからこの愛称がついた。