グレンモーレンジ Glenmorangie 1974/1999 (43%, OB, Commemorative Millennium Bottling in Wooden Box, 50CL)

タケモトカツヒコ


タケモトカツヒコ (プロフィール


【スコア】 Bar飲みのため非公開


【簡易テイスティング】

やや薄い琥珀 蜂蜜 甘さにやや重さ・ベタつきがある 据えた感 ウッディ 干した麦 ボディは膨らむ印象のちに染み込む 返り・鼻抜け共に穏やか やや黒胡椒 度数なりにおとなしい


グレンモーレンジ ミレニアムボトル 1974/1999。

ビル・ラムズデン博士が着任してから2000年まで(一部2003年くらいまで)のボトリングというのは、個人的に実験期間だと受け止めていて、特に「フィニッシュ(後熟)」したものを加水で、分離感をなくそうとした感じが、むしろそれ以前のOBは好印象なものが多かっただけに、なかなか馴染めませんでした。

当時はバーボン好きな人の中に、モーレンジにハマる人が多かったかなという思い出があります。

逆に1990年以降蒸溜されたものは好感触で、レア・リミテッド・エディションの高度数リリースは熟成年数を超越した、素晴らしい内容だと思います。

1974/1999の本ボトルは、博士も原点回帰的なリリースだったのか、ナチュラルにモーレンジの麦のふくよかさが出ていました。

そんな中、あまりモーレンジは深く追ってこなかった部分が大きく、勉強が足りない思いもあるので、今後は出会う機会がある度に積極的に飲んでいきたい蒸溜所でもあります。

**有名な話で、「SMWSだけでモーレンジの樽がボトラーリリースされるのはなぜか?」というのがありますが、グレンモーレンジのオーナーだったマクドナルド家が2004年SMWSを買収し、その後市場取引でグレンモーレンジ蒸溜所の株式過半数を売却、経営の主流から離脱した経緯があったというのが主因だと思われます。