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クラガンモア Cragganmore 15yo (56.5%, Sestante, 1980’s)

タケモトカツヒコ
タケモトカツヒコ

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タケモトカツヒコ (プロフィール


【スコア】BAR飲みのため非公開


【ファースト】:濃い琥珀 高貴 香木(++) スミレ系シェリー(+) 据えた杏(+) 粘性を感じる 酸味はリンゴ プルーン 深みが程よいレザー 和三盆 和(砂糖)菓子

【ミドル】:ボディは厚く粘性がある(+) 焦げた麦 奥からかすかにオレンジ リンゴの砂糖漬け(+) 時間と共にホットケーキ カスタード

【フィニッシュ】:鼻抜け素晴らしい 返りもパワフル 辛味が豊富で、ようやく15年熟成だったことに気づく 湿った木材(+) アーモンド 焦げた麦 余韻は粘性のあるスミレ系シェリー 香木 杏の皮


セスタンテのクラガンモア15年。56.5%。

2月にLinkwood 14yo (60.8%, Sestante, yellow/purple label, 75cl) c1985を開栓し、ゆっくりテイスティングノートを付けているところに、このクラガンモア。。。記憶が新鮮なことも幸いして、この「クラガンモア」と「リンクウッド」に共通の「シェリー樽由来の(と思われる)フレーバー」を多く見出すことができました。

香木+スミレ系シェリー+据えた杏+粘性

90年代中盤までは、G&M系のリリースで割と多くあったこのフレーバー群ですが、確かに最近は出てきません。

ディアジオのスパニッシュオーク・シェリー樽(ボデガなど)では、香木+杏という感じなので、少し印象が違います。

一方スミレ系シェリーは、加水の50年代蒸溜グラントでもしっかり捉えることが出来る要素です。

おそらく液体表面の粘性については、疎水性の油分なのでしょう。やはり度数が高いことが獲得条件なのかもしれません。

ただ、古さを感じさせる据えた部分、スミレのようなシェリーのフレーバーといったものは、瓶詰め後変化して得られるものなのか、それともシェリーの原材料、製法の変化によって、もう再び得ることが出来ないものなのか。。。

もう得られないと考えると、非常に残念ではありますが、近年のスパニッシュ(ヨーロピアン)オーク見直しの動きは、このオリエンタルな香木感を再度堪能できる事に繋がると思いますので、今後とも期待したいと思います。