タケモトカツヒコ (プロフィール)
【スコア】BAR飲みのため非公開
【ファースト】:濃い琥珀 これは凄い ブドウ(巨峰)(++) チョコレート(++) 葡萄の皮の渋み 甘みにはベタつきがなくサラッとしている アルコール感強いが角が立っていない 程良くオイリーな部分も
【ミドル】:ボディしっかりしている 麦感豊富(やや焦げている) クッキーの甘み チョコレートのババロア ブランデーケーキ 水分豊富
【フィニッシュ】:鼻抜け怒涛(+++) 返りも素晴らしい 濃い葡萄の皮 余韻長い 時間と共にトロミがある 甘さにベタつきがなく終始サラッとしている印象
一連のG&Mストラスアイラ、70年代流通品の中で最高の1本だと思われます。蒸溜は1950年代半ばから1960年にかけてと推測されます。
麦で言うと当時はゼファー種の隆盛期、同蒸溜所といえば13世紀にドミニコ教会がビール作りに利用した泉の仕込み水、小さなポットスチルを使用。
本ボトルは Strathisla 1960G&M/TWFkellsと同系統の濃度のあるシェリー樽仕込みが行われたものと思われ、
比較すると1960年蒸溜49年熟成品には樽材のウッディーさが出てきてアーシーに感じる部分があり、甘さはイチゴジャム的、梨の酸味。
本ボトルが巨峰系ブドウ、チョコレートのような甘さを感じることを思えば、
長い年月の熟成が、糖質やエステルの付加重合がこういったフレーバーやその分離を生むに至ったわけで、そこに偉大な自然の力を感じずにはいられません。