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ミルトンダフ Miltonduff 23yo 1966/1990 (61.4%, Sestante, ANTICA CASA MARCHESI SPINOLA selection no.1, Sherry, 75cl) Btl no.339


タケモトカツヒコ
タケモトカツヒコ
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タケモトカツヒコ (プロフィール


【短評】至福 時間差フィニッシュと芳醇かつエッジが明確なボディ 究極のミルトンダフ


【スコア】100pts


【ファースト】:濃く赤みを帯びた琥珀 卒倒 上面発香素晴らしい アルコール感 杏(++) ブドウ(巨峰:++) 奥深いレザー(+++) 完熟したイチゴ とても複雑(+++) チョコレート ガトーショコラ ビターチョコレート ブランデーのよう 据えたオールド感

【ミドル】:ボディは厚みがありエッジが明瞭(++) フィニッシュへ向かって一度収束してから再び盛り上がる(+++) バッティングなのか? 焦げた麦感 少々の火薬 硫黄 杏 プルーン シェリー感が他の要素を覆いすぎていない 1時間置いておいても衰えない

【フィニッシュ】:返り、鼻抜けとも怒涛(+++) やはり時間差で2度盛り上がる 焦げた麦感 ガトーショコラ ブランデーのような甘さ 渋みはタンニン 燻製 鼻抜けと共に桃のようなフレーバーが広がる 喉に塊(+) 辛味は唐辛子 空間的なテクスチャが芸術的


セスタンテのANTICA セレクションNo.1 ミルトンダフ1966/1990。

イタリアのセレブリティ向け(レストランを含む)にシリーズ化予定だった幻のボトリングとのこと。(在仏コレクター談)

11月の大阪イベント、関東勢みんなで初日に乾杯をしたボトル。その後G氏との名刺交換でも活躍してくれました。

開栓から1ヶ月が立ち、当初の猛烈なアルコール感は落ち着きを見せはじめましたが、1ショット詳細にテイスティングするためには、相当な時間を要する複雑に入り組んだフレーバーです。

おそらくシングルカスクではないのではないかと思わせる時間差の盛り上がり。それでいてボディの輪郭があまりにピッタリしていて不思議な感覚。

濃厚なシェリーカスクですが、他のフレーバー覆い隠すようなことはなく、むしろ支える役回り。

個人的にセスタンテのリリースの中でこれ以上のボトルには出会ったことがないです。