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ハイランドパーク Highland Park 19yo (43%, OB, James Grant, Green dumpy, black label, 75cl)

タケモトカツヒコ

[opentasting]


タケモトカツヒコ (プロフィール


【スコア】 95 pts (抜栓直後)


【ファースト】濃い琥珀 高貴なシェリー樽由来らしい香り(+++) 杏 プルーン 巨峰の皮(++) ビワ(++) 奥から擦ったリンゴの酸味香と甘い香り(++) 時間とともに生クリーム(++)、ミルクチョコレート

【ミドル】ボディの輪郭は丸く厚みを感じる 香りとは好対照に、燻製された麦感が前面に 「焼き栗」(+++) 巨峰 ブドウの酸味 時間経過でバタークリーム(+++) バニラ

【フィニッシュ】返り優先 舌上に燻製された杏のコーティング そのため余韻長く、ゆっくりと染み込んでいくよう(++) ピーティさは燻しが強い燻製>黒煙 軽くアーシーさやタール質も ヨードは感じない


1950年代半ばから後半蒸溜がメインだろうと推測されるハイランドパークOB緑ダンピー。

年度末なので(という理由をつけて)開けました。

香りの段階ではピーティさはほとんど窺い知れず、口に含むと一気にワイルドさが際立ってきます。 後半はオイリーさが生クリーム的なでんぷん質と合わさって、バタークリームのよう。その奥から巨峰系ブドウがやってくる展開。

高貴なシェリー感と、決して行き過ぎてはいないもののパワフルなピーティさは、やはりイーグルアザミやTDのタリスカが直感的によく似た印象で、割と上に上に湧き上がってくるようなブローラや旧クライネリッシュともまた違いますし、ボトムに重く重くのしかかってくるような重量感が、やっぱりハイランドパークらしいと納得させてくれます。

樽の木材感含めての質感や、最後の余韻に集中して重くのしかかるピート感という意味ではマッカランOBの50年代後期も、ここまで重くはないですが、カブる思い出があります。

ずっと一貫したシェリーの土台があり、その上でブドウ系の果実~燻製された麦質~クリームときて、最後に残るのはラベル通り、黒色要素。重く沈み、染みこむ余韻。

今のところ、グラスはあまり容積が大きいよりは、液面からリムが近いほうがいいかなというところで、木村硝子古酒グラスはフィッティング良かったと思います。

 
【グラス相性評価】
◎ 木村硝子 古酒
◯ 創吉SKⅡ
△ リーデル ソムリエ XO
◯ リーデル ソムリエ ブルゴーニュ グランクリュ
☓ 樹グラス
◯ ショット ツヴィーゼル グラッパ