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グレングラッサ Glenglassaugh 32yo 1978/2010 (46.2%, Villa Konthor, 70cl)

タケモトカツヒコ
タケモトカツヒコ

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タケモトカツヒコ (プロフィール


【スコア】 BAR飲みのため非公開


【ファースト】:琥珀  ディスクは薄い 強烈なリンゴ系酸味(+)  リンゴの砂糖漬け  アルコール感鋭い   薄い蜂蜜 

【ミドル】:軽い粘性があるボディ  植物感は確かにあるが、奥から支える程度  時間とともにクリーミーに

【フィニッシュ】:口腔上部刺激   余韻は短め  水分を奪う  軽くリンゴと生クリームコーティング   一貫してりんごの酸味が前面に


グレングラッソー 32年 1978/2010。

ドイツのウイスキー、チョコレート、ワインを扱う「Villa Konthor」向け。

グラッソーというと、日本ではTWFの1965、40年(フィノカスク)が某雑誌で年間最高位を得たことが有名。ただ意外なことに海外評価は低めで、むしろJWWWのダークシェリー樽1978年蒸留が高評価を得ています。

このあたりは確かに国民性というか、地域性の嗜好と言うべきか。。。「濃い」シェリー樽に対して従来から嗜好が分かれる場合が多かった気がします。1968ロングモーン(ダークシェリー:WML向け)も日本では当初人気があったとは思えませんでした。


今回の1978グラッソーは、まさしく直球の「リンゴ」。

ハウススタイルとしては、もっと緑の要素が多い印象ですが、本ボトルでは植物的な部分があまり前に出ることなく、りんごの酸味と甘みが前面に。

中間粘性が出ているところも、近年型の特徴かもしれません。

かなりエステル分多く、後半脱水、ボディの粘性が目立つところは、最近リリースの続く70キースにも似ていると思いました。


オキソ酸アルコールが存在すれば自発的に脱水縮合してエステルとなるが、同時にエステルは脱水で生成した水によって加水分解を受けて元のオキソ酸とアルコールとなる。したがって混合物の状態で平衡に達するため高い収率で得ることが難しい。そこで、脱水剤を共存させたり、水を系外へ除去することで平衡をエステル側へ偏らせる手法がとられる。ディーン・スターク装置共沸を利用して脱水を行える器具で、エステル化にも用いられる。

引用

率直な感想として、余談ではありますが「エステルと脱水、加えて粘性」というと、我々が化学実験で用いた装置にそういった「エステル収量を増やす」手段もあったなと。。。思いだす部分もあります。

このあたりは以前からドイツ系ボトラーで邪推されてきた部分ではあると思います。ただ、何ら確証も裏付けもない話としての付記にとどめておきたいと思います。