スペイモルト・フロム・マッカラン(GM;ゴードン&マックファイル)の1969(~2009、46%、カスクナンバー9368 日本(JIS)向け)と、1967(~2008、43% 木箱入り)の2本をまとめてご紹介します。
※写真は、携帯電話のカメラで、お店の方の許可を得て撮影しました。(画質が悪くてごめんなさい。)
感想はというと、両方とも展開の仕方がすご過ぎます。時間の経過共に、味や香りの変化が劇的過ぎて、当時のモルト見習いの限界を超えていました。
あくまで、相対的な評価ですが、スペイモルト・フロム・マッカラン1967(~2008、43%)は、やはり開栓直後と同様、シェリー香がグラマラスでバラの花束のように華やかですが、マッカランとしての適度な重みや力強さも感じさせる、ゴージャスで秀逸なモルトです。
繊細でかつフルーティで、どちらかというと線が細いですが、本当に華やかでリッチなシェリーの香りが素晴らしいです。
そして、開封直後、全然、面白くなかったスペイモルト・フロム・マッカラン1969(~2009、46%)ですが、こちらは飛躍的に変化しました。こちらも、1967に負けないくらい華やかなのですが、シェリーの香りの出方が控えめでバランスが良いという意味では、より洗練されています。
ケバケバしく無い美人モデルって雰囲気です。でも、あくまで骨太ですが(笑)
あとは、1967以上に樽の香り強く感じられ、シェリー由来の濃いカラメルのような印象が強く、濃厚です。
酒質の太さは、明らかに1967とは異なり、どっしりと太く、しっかりしています。
1969は、開栓直後とあまりにも違い過ぎていて、驚かされました。
BARのマスター曰く、この1969は、開栓の際は、少し濁っていたのだけれど、その後次第に濁りがなくなって、見た目も全然違うものになったとおっしゃっていましたが、確かに、その通りでした。
どちらにも、共通して言えるのは、グラスに注いでからの味と香りの変化の度合いが劇的で、変化が幾重にも重なって起こります。
展開力が半端じゃないです。
また、熟成年数は、約40年と約41年ですが、決して熟成感があるからと言って、単に儚く、優しくまったりさせるタイプではなく、枯れることの無いボディに、適度に華々しいシェリーをしっかり身にまとっています。
60年代や70年代やオールド・ヴィンテージのオフィシャルのマッカランは、恥ずかしながら飲んだことはありませんが、どちらも、マッカランの名前に恥じない銘酒だと思います。
シングルモルトウィスキー党 byシングルモルト見習い