タケモトカツヒコ (プロフィール)
【短評】蜂蜜とホットケーキ フィニッシュものとしては大変秀逸
【スコア】BAR飲みのため非公開
【ファースト】:なかなか出会うことが出来ない赤味の光沢を帯びた(紅茶のような)琥珀色。高貴な香り。蜂蜜とホットケーキ、若干焦げたアーモンド、レーズン。麦感はフラ ンスパンのよう。時間が経つと共に明確な香りの輪郭が見えてくる。芳醇。バニラのような甘い香りの周囲にスパイスの刺激。シナモン・ショウガ。アップルパ イのメモ。これは見事。
【ミドル】:しっかりとした麦のボトムを感じるエッジのはっきりとしたボディ。当初バニラ、干しブドウ、プラムのようなフレーバーを感じ、時間と共にオレンジや青リンゴのような酸味と程よく焙煎されたコーヒー豆のメモが台頭してくる。複雑で飽きることがない。
【フィニッシュ】:十分な返り。バニラやプラム、干しブドウのような芳醇なフレーバーが鼻を抜けていく。焦げた麦の余韻にシナモンの甘みとショウガのトッピングが長く続く。
グレンモーレンジのプライベートコレクション第一弾。ホワイトオークのバーボン樽で熟成された後、ペドロヒメネス(Pedro Ximénez)の樽でフィニッシュ。
古くからのモーレンジ好きをも納得させる存在感のある「麦」とペドロヒメネスフィニッシュが、互いにバッティングすることなくしっかり相乗効果を発揮して いる。これまでフィニッシュものを敬遠されていた方にも十分勧められる内容で、その瓶詰めタイミングは見事というほかない。
本来免税店向けアイテムでなかなかお目にかかることはないが、ぜひ広く流通させて欲しいアイテムのひとつ。
**その後幸いなことに一般流通となりました。