昨日、今日、残業ちゃんといちゃいちゃしすぎて安定の深夜営業、
帰宅したら午前になってしまったので、さらっと行きたいと思います。
あぁ、軽く走ろうと思ってたんだけどなぁ。
さて、今日のボトルはローテーションすっ飛ばして、話題沸騰中の新着ボトル。
羽生
1985-2014
イチローズモルト カードシリーズ
ジョーカー モノクローム
700ml 54.9%
Cask No,1024
1st Cask type Hogshead
2nd Cask type Japanese Oak Mizunara Hogshead
スコア:77点
一瞬ツンとしたアルコール感があるが、その後はなめらかで上品な甘さのあるアロマ。
チョコレート、微かに湿った木材、熟したオレンジや濃いめの紅茶を思わせる香り立ち。
口当たりは濃厚でウッディ―、そしてスパイシー、微かに香木っぽさも奥にある。
ブラウンシュガー、紅茶、徐々にオーク系のトロピカルなフルーティーさが盛り上がる。
フィニッシュはスパイシーでウッディ―、ビター、タンニンが強く渋みが口奥を引き締める。
樽が強いが、羽生蒸留所らしさも感じられるボトル。
バランスはきわどいところだが、ギリギリ保たれている。
羽生蒸留所創業年の1985年の原酒をホグスヘッド樽で熟成の後、
直近3年間をミズナラ樽でフィニッシュした、カードシリーズ最後の1枚。
1985年を含む複数樽・複数年バッティングのジョーカー・カラーもあるのですが、
今回飲んだモノクローム・ジョーカーはシングルカスク。
ここで数も少ないであろう創業年の原酒を持ってくるあたり、心憎い演出ですね。
このボトルに関しては発売前から話題沸騰、Yオクの価格が青天井杉ワロタwwww
なんだよ入札権の販売ってwwwwwな状態はもう放っておくとして、
モノクローム・ジョーカーは、その中身を語るとき
ミズナラ!っという樽情報だけが先に出てくる印象を受けます。
ところが飲むとわかりますが、多くの人がイメージするであろう
サントリー系の「ミズナラ感」はメインに無く、というかほとんどありません。
このサントリー系のミズナラ感についても一考の余地があると思いますが、それはまたの機会として、
そもそも諸手を挙げて歓迎される感のあるミズナラも、そこまで旨いのかという疑問があり、
ブレンドを構成する原酒のひとつとして使うほうが向いているのではないか、と思うわけです。
ただミズナラ関連としては、特別という言葉が良い意味なのか悪い意味なのか分からなくなる、
特別なスコッチのプリンスもあるわけで、やはり原酒ありきなんだなとも思わされます。
羽生蒸留所は不遇な蒸留所だったと思います。一言で、時代が悪すぎた。
原酒としては1級品とも評価される、ジャパニーズらしいモルトを作っていながら、
それが評価される環境になかったわけです。
(まぁ、仮に羽生が生き残っていたら、たぶん秩父は無いんですがw)
もしこのボトルと向き合う機会があるならば、
・Yオクで○○万
・ミズナラ!
・レアなカードシリーズ!
少なくともこの3つの情報は抜きにして、
今は無き「羽生蒸留所」の個性、そしてその終わりと新しい時代の始まりに、想いを馳せてみてください。
追:カラーのほうは週末、ガースーに飲ませてもらうとしますw