昨夜は銀座に新規開店したBAR、「和酒洋酒さんまるさん」に伺いました。
Facebookで友達申請をもらっていましたし、帰り道だし丁度良いかな、と。
肩肘張らないリーズナブルな価格設定で、ちょっとしたツマミにウィスキーと日本酒が楽しめる。
銀座の一区画に下町の小さなBAR、一癖あるマスター、そんなお店でした。
色々飲んできましたが、中でもBARでここまで問い詰めた飲み方をしたことは無かった、
さんまるさんのマスターお勧め、同一銘柄のトワイスアップ、少量加水、ストレートの3種セット2100円。
選んだ銘柄は、当日のお勧めだったBar Show 2013向けスプリングバンク17年 シングルカスク。
スプリングバンク
Spring bank
1995-2013(17年)
for Tokyo International BarShow 2013
Cask type: リフィルシェリーバット
700ml 55.7%
最近のスプリングバンクは正直なところ、昔ほどの強みを感じるボトルが無いという印象でした。
特徴は非常に掴みやすいと思うのですが、全体的に荒いというか、原料由来の強みを出せていないようなイメージがあり、
特にヘーゼルバーンに最も強く出ている石鹸香が苦手な自分は、現行品を積極的に飲んでいませんでした。
そんな中での3種セットトライ。
うん、思ったほど悪くないなと。
加水で出てくる品の良い甘さ、バター、最近のバンク独特のフローラルな香り立ち(ともすればややパフューム系ではあるが)。
ストレートでの荒さはあれど、オイリーで甘さの無い白ワインのような麦と果実感。
しっかり飲んでいくことで、バンクの良い部分も認識できたように思います。
後は今の原酒が30年クラスの長熟になったとき、どういう感じになるか・・・
個人的には、最近の原酒のキャラは良い意味でも悪い意味でも強いと思うので、
樽に負けないで良いバランスになるんじゃないかと密かに期待しています。
1990年蒸留としてあと6年かぁー。というか2020年には1980年蒸留が40年物なんですね、
単純な引き算なのに動揺を隠せないのは、時間の流れについて行けていない証拠か(笑)
さて、「和酒洋酒さんまるさん」ですが、和酒はてっきり日本酒の意味かと思っていたら、
和酒=日本の酒=ジャパニーズウィスキー、という意味がこめられているそうで、
最近脂ののっているジャパニーズも積極的にPRしていきたいとのこと。
しかしお店のほうはだいぶ苦労されているようで、暗中模索の日々のようです。
色々苦労話もお聞きしました、確かに飲食業は大変ですよねぇ。。。
でもそうやって日々悩んで苦労されるからこそ、お店毎の魅力が出てくるんだと思います。
(当日飲んだボトル、ソサイエティはモーレンジと余市25年。どちらもらしい味わいで納得の1杯。)
実際、1回お店で飲んで、良い点も悪い点も色々感じたことはありました。
過去に本郷のほうでお店をされていた経験があるということで、土地柄の違いもあるのでしょう。
その辺は個人の好みが左右する点がありますので、あえてここでは書きません。
お店で提供するのは市販の酒ですが、お店の魅力を語る上では店主のキャラクターも重要な位置づけのひとつ。
マスターのキャラクターが銀座でどう評価されていくのか、見てみたいですね。
今後もがんばってください。
<補足>
2月7日時点で投稿した内容には、同店におけるボトル開封に関する意見を記載させていただいておりました。
お客が少なく、ボトルの回転が悪いためバックバーのボトル開栓をお断りするというスタンスに対するものでした。
後日、同店店主池内様より、過去そのような状況にあったが今後はそうするつもりはない、とのご連絡をいただきましたので、
記載内容を一部変更させて現在の文面とさせていただきました。