今回は最近飲んだ中から、この1本。Tamnavulin 25yo 45% , The Stillman’s Dram
TAMNAVULIN 25yo 45% , The Stillman’s Dram
Stillman’s Dram の90年代後半位のボトルではないかという事で、このシリーズ自体が非常に高価で、個人的には恐怖のぼったくりシリーズと言いたくもなる。このシリーズは、Whyte & Mackay がJim Beam 系列だった時に、傘下の蒸留所の物をシリーズ化して出した物だった様な気がする。他にはJura, Fettercairn, Tullibardine, Dalmore があった筈である。UD Rare Malts の様な位置付けになるのかも知れないが、こちらは加水で、元々の価格もRare Malts より高価であった ( と思う )。
味は、やや香ばしく麦感・シリアル感が先行。この蒸留所は麦感主体の味になる傾向がある。麦感の後、多少ミント等のハーブ感。焼き立てのクッキー。
palate では麦感主体から、フルーティーな酒へと変化する。青リンゴ、洋梨、キウィ、パイナップルあたりを中心に、焼いたcrème d’amande、オレンジ等が続く。加えてナッツオイルの様な香りも現れる。返りもフィニッシュもそういう感じである。長期熟成品によくある特徴が交じっていると言えるかもしれない。
入りは麦系、帰りはフルーティーという傾向である。45度まで加水されているためか、全体的質感はソフト。
まぁ、秋の夜長にBobby Caldwell あたりでも聴きながら、まったりゆっくりやるのには良い選択かもしれない。ただ、如何せん価格が高過ぎる。
Tamnavulin 自体、あまり目にする事は多くないが、数年前のKingsbury Rarest and Finest や極最近で言えばD. Rattray 、Duncan Taylor (Peerless) から出た物の様に、秀逸とされるボトルもある。